ベッド下の掃除は、ホコリが溜まりやすいため、週に一度は行うのが理想的です。
特に休日に大掃除をする際は、ベッド下の清掃も合わせて実施すると良いでしょう。
見た目には汚れが少ないように思えても、ベッド下は掃除を忘れがちな場所なので、定期的に清掃する習慣を身につけることをお勧めします。
ベッド下はホコリが溜まりやすい
ベッド下は寝具から落ちるホコリが集まりやすいため、掃除が難しい場所であることから、ホコリが蓄積しやすい環境です。
見えにくい場所であるため、ベッド下の掃除を定期的に行わない方も多いかもしれませんが、この部分にホコリが多く溜まると衛生的に問題があります。
ベッド下は湿気やカビの繁殖が止まらない?
ベッド下は湿気が溜まりやすく、布団やマットレスからの寝汗が湿気となって蓄積することがあります。
また、フローリングの冷たさによって結露が生じる場合もあります。
湿気とホコリが多い環境は、カビやダニの発生を促し、アレルギーを持つ人にとっては特に注意が必要です。
寝具周りは皮脂が落ちるため、ダニにとって理想的な環境になり得ますので、こまめな清掃が重要です。
また、ベッドにはホコリを防ぐためのパネルや引き出し収納がついているものもありますが、小さな隙間からホコリが侵入することがあります。
そのため、完全にホコリを防ぐことは難しいです。
加えて、通気性が悪くなると湿気がたまり、カビが生じやすくなる可能性があります。
湿気やカビに強いとされる桐材を使用した引き出し付きベッドフレームもありますが、完全な防湿・防カビ効果を期待するのは避けた方が良いでしょう。
掃除はどんな対策を講じたとしても必要です。
ベッド下の掃除方法
ベッド下の清掃時には、ベッドのデザインによって掃除機が入りにくいことがあります。
掃除の方法がわからず困ることもあるかもしれません。
そんな時のために、掃除が難しいベッドの種類別に、効果的な清掃方法を紹介しますので、ぜひ活用してください。
ロータイプのベッド下の掃除方法
ロータイプのベッド、特に脚高が10cm未満の場合は、清掃時にマットレスと床板を持ち上げる必要があります。
これにより手間は増えますが、ベッド下を徹底的に掃除できます。
脚が高いベッドの場合は、ハンディモップやフローリングワイパーなどの薄型の掃除道具を使用することが推奨されます。
ただし、掃除道具が隙間に適しているか、そしてベッドの奥まで届く長さがあるかどうかを確認することが大切です。
収納付きベッド下の掃除方法
収納付きベッドはホコリがたまりにくい利点がありますが、通常のベッドよりも清掃が少々手間がかかることがあります。
異なるタイプのベッドに合わせた清掃方法を確認しておくことが大切です。
引き出し付きベッド
このタイプのベッドは、引き出しが付いているため、直接の掃除ができません。
まずは引き出しを全部取り出してから、ベッド下のスペースを掃除します。
通常の引き出しは簡単に取り外せますが、フルオープンレール付きの場合は、レールのロックを解除する必要があります。
レールのレバーを操作してロックを外し、左右同時に作業を行いましょう。
跳ね上げ式ベッド
跳ね上げ式ベッドは密閉性が高く、外部からの湿気やホコリが侵入しにくいですが、使用する環境によってはホコリが入ったり、湿気が原因でカビが生じることがあります。
清掃の際は、ベッド内の物を一度取り出してから行い、普段から湿気対策として定期的にベッドを開けて風を通す、除湿シートを使用するなどが効果的です。
ベッド下の掃除を簡単にするコツ
掃除が難しいベッドの場合、ベッド自体を交換するのも一つの解決策です。
掃除がしやすい設計のベッドを選ぶことで、掃除の手間を減らし、部屋を常に清潔に保つことができます。
こちらでは、掃除がしやすいベッドの選び方についてのポイントを紹介しますので、新しいベッドの購入を考えている方はぜひ参考にしてください。
ベッド下の空間が広いベッドを選べ
ベッド下の空間が広ければ掃除がしやすくなります。
掃除が楽になる脚の高さの目安は13cm以上です。
この高さがあれば掃除機をスムーズに動かせるだけでなく、ルンバのような掃除ロボットも楽に入れます。
部屋をきれいに保ちたい場合、この点を考慮してベッドを選ぶと良いでしょう。
ロータイプベッドで通気性が良いベッドを選べ
ロータイプのベッドを選ぶ際は、床板が簡単に取り外せるタイプがお勧めです。
ベッド下の掃除時に床板を外す必要があるため、取り扱いが容易なものが便利です。
さらに、通気性の良いすのこタイプの床板を選ぶと、湿気がこもりにくくなり、カビやダニの発生を抑えることができます。
これにより、より健康的な睡眠環境を維持することが期待できます。
引き出しは湿気やカビに対して耐性がある隙間の少ないデザインを選べ
引き出し付きのベッドを選ぶ際は、ホコリが入りにくい隙間の少ないデザインが推奨されます。
これにより、引き出しを頻繁に取り出しての掃除が必要なくなり、手間を減らすことができます。
さらに、湿気やカビへの対策として、桐やプラスチックのような湿気に強い素材でできた引き出しを選ぶことが望ましいです。
これらの素材は湿度の高い環境でもカビの発生を抑える助けとなります。
お手入れが簡単なおすすめのベッドフレーム
ベッド下の掃除を簡単にするには、掃除がしやすく汚れがたまりにくいベッドフレームを選ぶことが重要です。
ここでいくつかの推奨モデルを紹介しますので、参考にしてください。
掃除機が使いやすいベッドフレーム
まず、掃除機が使いやすいように脚が高めのベッドフレームをおすすめします。
床とベッドの間に十分な隙間があり、掃除ロボットを使用している場合には、お持ちのモデルに適した脚の高さを選ぶことができます。
マットレスのお手入れをする理由
マットレスはその重さと大きさから、掃除を後回しにしがちですが、定期的なお手入れを怠ると、様々な問題が生じ、マットレスの寿命を短くしてしまうことがあります。
マットレスの一般的な問題点とそのお手入れ方法をご紹介します。
マットレスが直面する一般的な問題
- へたり
- 湿気
- 様々な種類の汚れ
マットレスのへたり
睡眠中に体重が最も集中するのは腰部です。長期間の使用でこの部分がへたり、起床時に疲労感や肩こり、腰痛が残ることがあります。
これはマットレスのへたりが原因かもしれません。
マットレスのへたりを防ぐためには、定期的に頭と足の位置を変えたり、両面使用可能なマットレスでは表裏を定期的にローテーションすることが効果的です。
マットレスの湿気
人は睡眠中に汗を大量にかくため、湿気がマットレスに蓄積しやすくなります。
湿度の高い梅雨時などは特に注意が必要です。
湿気はダニやカビの繁殖を促し、マットレスやベッドフレームにカビが生じることがあります。
これは健康に悪影響を及ぼすことがあり、ベッドフレームの耐久性も低下させる可能性があります。
マットレスの様々な汚れ
マットレスは日常的に使うもので、ホコリやダニ、カビのような一般的な汚れの他、寝汗によるシミ、血液による汚れなども発生します。
これらの汚れを放置すると落ちにくい固形汚れになりえるため、汚れを発見したらすぐに対処することが大切です。
マットレス掃除のやり方とコツ
マットレスを常に清潔に保つためには、日常のメンテナンスが重要です。以下に、自分で行えるマットレスの定期的なお手入れ方法を頻度ごとに紹介します。
自分で実行可能なマットレスの日常ケア
- 毎日:布団を取り除き、湿気を放出させる
- 週に1度:ベッドシーツや枕カバーを洗濯する
- 2週間ごと:マットレスを風通しする
- 月に1度:掃除機を使って表面のほこりや汚れを吸い取る
- 2~3ヶ月ごと:ベッドパッドの洗濯を行う
- 3ヶ月から半年に一度:マットレスの向きを変えて均等に使用する
- 2~3年ごと:専門業者によるプロのクリーニングを行う
毎日:布団を取り除き、湿気を放出させる
毎朝起床時には、掛け布団を取り除きマットレスの湿気を放出させることが推奨されます。
これは約5秒でできるため、一人暮らしの方にも簡単に習慣化できる方法です。
布団を放置すると、マットレス内の湿気が閉じ込められ、ダニやカビの増殖の原因となります。この簡単な手順を毎日実行することで、より健康的な睡眠環境を維持しましょう。
週に1度:ベッドシーツや枕カバーを洗濯する
比較的薄手のシーツや敷きパッドは、家庭用の洗濯機で容易に洗濯することが可能です。
大きなサイズで干すのが少し手間ですが、週に一度の洗濯を目安にすると良いでしょう。
僕の場合、乾燥機使用可能なシーツを選んでおり、ドラム式洗濯機で洗いから乾燥まで一貫して行っています。
2週間ごと:マットレスを風通しする
マットレスの風通しは、2週間に1度のペースで行うことが理想的です。
マットレスを壁に立て掛け、特に通常風が当たりにくい裏面を風通しすることが有効です。
換気が良い部屋では、マットレスを立て掛けて窓を開けるだけで十分です。
雨天や窓のない部屋では、扇風機やドライヤーを使って風を当てましょう。
コイルマットレスのように重くて立てかけられない場合は、他の乾燥方法を試してください。
また、マットレスは熱や高温に敏感な素材が使われていることが多いので、直射日光下での干しは避け、日陰での風通しをお勧めします。
月に1度:掃除機を使って表面のほこりや汚れを吸い取る
マットレスの表面にはダニの死骸、ホコリ、髪の毛などの汚れが溜まるため、月に一度は掃除機を使ってこれらの汚れを除去することが大切です。
シーツや敷きパッドを使っても、時間と共にマットレスに汚れが蓄積します。
特に縫い目や溝の部分には汚れが溜まりやすいので、掃除機のノズルを細いものに替えて、これら細かな部分も丁寧に掃除しましょう。
2~3ヶ月ごと:ベッドパッドの洗濯を行う
ベッドパッドをシーツの下に敷いて使用している場合、2~3ヶ月ごとに洗濯して常に清潔に保つことが大切です。
また、マットレスの耐用年数を延ばすためには、ローテーションを行うことも効果的です。
ローテーションはマットレスの向きを定期的に変えることで、常に同じ面を使い続けることによるへたりを防ぎます。
このように定期的にマットレスの向きを変えることで、へたりを均等に防ぐことができます。
3ヶ月から半年に一度:マットレスの向きを変えて均等に使用する
マットレスの方向を定期的に変えることで、へたりを防ぐことができます。
一方の面でのみ使用し続けるとへたりが進みやすいため、周期的に向きを変えて使用すると良いでしょう。
2~3年ごと:専門業者によるプロのクリーニングを行う
もし可能であれば、2〜3年ごとにプロフェッショナルにマットレスクリーニングを依頼することを検討しましょう。
普段から手入れをしていても、寝汗などによりマットレスには汚れが蓄積します。
定期的なお手入れをしている人は2〜3年に1回、それほど頻繁に手入れをしていない場合は年に1回のクリーニングが理想的です。
プロによるクリーニングの費用は、小さいサイズのマットレスでも約1万円からです。
マットレスが古くなって劣化している場合や、新しいマットレスを比較的安価に購入できる場合は、新しいものを購入する方が得策かもしれません。
なお、2024年6月時点での市場調査によると、8000円からマットレスのプロクリーニングサービスを利用することが可能です。
マットレス問題別のお手入れ方法
どれだけ気をつけていても、マットレスが汚れることは避けられないものです。
万が一汚れてしまった場合には、汚れのタイプに応じた方法で自宅で対処してみてください。
ここでは、自宅でできる汚れごとの対策方法をお伝えします。
マットレスの寝汗汚れは重曹を使え
マットレスに気づかぬうちにできる黄色いシミの主な原因は、寝汗です。
寝汗の量には個人差がありますが、誰もが一年を通じて寝汗をかき、その中には皮脂も含まれています。
これがシーツやベッドパッドを通り抜け、マットレスに浸透し、やがてシミとなります。
そんな寝汗によるシミを効果的に落とすのが「重曹」です。重曹は掃除の定番アイテムで、ドラッグストアや100円ショップで手軽に購入できます。
【必要なもの】
- タオル
- 重曹水(水100mlに対して重曹小さじ1杯)
- スプレーボトル
【手順】
- 重曹水をスプレーボトルに入れ、シミ部分にスプレーして5分ほど置く。
- タオルで水分を吸い取り、重曹がマットレスに残らないようにしっかり拭き取る。
- この手順を繰り返し、臭いがなくなったら、マットレスを立てて乾燥させる。乾燥を早めるためにドライヤーや扇風機を使うのもおすすめです。
コーヒーの汚れは薄めた中性洗剤
サイドテーブルに置いていた飲み物をうっかりこぼしてしまうこともあるでしょう。
コーヒーやジュースなどは、においやシミが残りやすいため、できるだけ早く対処することが重要です。
【必要なもの】
【手順】
- 水に浸して固く絞ったタオルで、汚れた部分を軽く叩く。 ※擦ると汚れが広がることがあるので注意。
- 汚れが薄くなってきたら、薄めた中性洗剤を含ませたタオルで、再び軽く叩く。
- 水に浸して絞ったタオルで、洗剤をしっかり拭き取る。
- 2~3の手順を繰り返し、汚れやにおいがなくなったら、マットレスを立てて乾燥させる。 ※乾燥を早めるためにドライヤーや扇風機を使うと良いでしょう。
ダニが発生したら布団乾燥機と掃除機かけをしよう
ダニ対策が施されたマットレスは、布団に比べてダニが侵入しにくい構造になっています。
しかし、これでもダニを完全に排除できるわけではなく、手入れが不十分だとダニが発生することがあります。
「寝ている間に刺される感じがする」や「ベッドに入るとムズムズする」といった兆候がある場合、すでに寝具に多くのダニが存在している可能性が高いため、速やかに駆除が必要です。
ダニは熱と乾燥に弱いので、自宅で徹底的に駆除するためには、「布団乾燥機で高温環境を作りダニを退治し、その後、死骸や糞を掃除機でしっかり吸い取る」という方法が効果的です。
ただし、汚れがひどい場合は無理せず専門業者に依頼しましょう。
【手順】
- 夜行性のダニをマットレスの表面に誘き寄せるため、部屋を暗くして1時間ほど待機します。
- 布団乾燥機を使用して熱処理を行います。
- 掃除機でダニの死骸や糞をしっかり取り除きます。
- 内部のダニや糞を完全に吸い取るために、1平方メートルあたり15~20秒かけてゆっくり吸引します。
- シーツやマットレスパッド、枕カバーなど取り外せるものは洗濯します。可能であれば、コインランドリーの乾燥機で熱処理を行うと効果的です。
カビが発生したら消毒用エタノールで掃除しよう
ふと気づくと黒い斑点のような汚れが…。これはカビによるものです。
このまま使うのは避けたいですが、貴重なマットレスを簡単に捨てるのももったいないですよね。
もしカビがマットレス全体に広がってしまった場合は、自宅でのケアでは対応が難しいため、プロのクリーニング業者に依頼するのが最適です。
しかし、部分的なカビ汚れや、発生して間もないカビであれば、自宅でのケアで取り除ける場合もあります。
カビを発見したら、まずは「消毒用エタノール」で消毒・殺菌を試みましょう。
【準備するもの】
【カビ除去の手順】
- 消毒用エタノールをスプレーボトルに入れ、カビの部分が湿るまでスプレーし、1時間ほど置いてエタノールが浸透するのを待ちます。
- ぬるま湯に浸して軽く絞ったタオルで、カビの部分をトントンと叩くように拭き取ります。
※擦るとカビが広がるため注意が必要です。
- マットレスを立てて乾燥させます。
※ドライヤーや扇風機を使って湿った部分を乾かすと早く乾きますのでおすすめです。
マットレスのお手入れを簡単にするコツ
ここでは、マットレスを簡単にお手入れするための2つのポイントをご紹介します。
軽量マットレスの選択
通常のマットレスは大きくて重いため、移動させながらのお手入れが面倒だと感じる方も多いでしょう。
そこで、薄くて軽量なマットレスを選ぶと、日々のお手入れが楽になります。
ローテーションや室内での陰干しも簡単にできるので、マットレスを清潔に保ちやすくなります。
マットレスプロテクターの活用
シミが気になる方には、マットレスプロテクターの使用をおすすめします。
これは防水機能を備えた専用シートで、マットレスのダメージを防ぐ効果があります。
プロテクターを使うことで、マットレスを長持ちさせることができます。
シミ防止におすすめなのが「テンピュール マットレスプロテクター」です。
防水機能がありながら通気性も良く、湿気がこもりにくいので便利です。
ダニ防止には、ダニ防止加工が施された「快眠タイムズ マットレスプロテクター」がおすすめです。
つるつるした生地やふわふわした生地など、3種類の中から好みの肌触りを選べます。
マットレスのお手入れをする時に注意したいポイント
マットレスのお手入れの際に気をつけるべきポイントについて説明します。
濡れタオルを使わない
基本的に、マットレスのお手入れでは濡れタオルを使用しない方が良いです。
湿気が残るとカビが発生する可能性があるためです。
ただし、シミができた場合など、必要に応じて固く絞った濡れタオルで丁寧に拭きます。
その際、お手入れ後はマットレスをしっかりと乾燥させることが重要です。
天日干しを避ける
布団は綿素材が多いですが、マットレスはウレタンなどの化学素材で作られていることが多いです。
ウレタンは直射日光に当たると劣化しやすいため、マットレスの天日干しは避けましょう。
乾燥させる場合は、陰干しや布団乾燥機の使用をおすすめします。
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