市場やスーパーで販売されている鰹のたたきは、消費期限内に食べるのが理想ですが、真空パックで冷凍されている場合、空気と触れずに保存されているため、賞味期限が過ぎても約1ヶ月は食べることが可能です。
一般的に、市販の鰹のたたきは、消費期限内に食べるか、冷凍してから1週間以内に消費することをおすすめします。
解凍した鰹のたたきはその日のうちに食べきるべきです。
適切に処理された市販の鰹のたたきでは、アニサキスなどの食中毒のリスクは非常に低いですが、保存は冷凍または冷蔵が最適です。
臭みが気になる場合は、塩水でさっと洗うことが効果的です。また、加熱調理をすることで、新たな美味しさを引き出すことができます。
この記事では、賞味期限切れの鰹のたたきの取り扱いや冷凍保存のコツ、注意すべき食中毒の情報を解説しています。
アレンジレシピも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
賞味期限を過ぎた鰹のたたきはどうなる？
鰹のたたきは、新鮮なうちに食べるのが一番ですが、賞味期限が過ぎたものは、特に切り分けられていると空気に触れやすく、色の変化が起こることがあります。
不審な変化があった場合は、生で食べるのを避け、加熱することで安全に楽しむことができます。
例えば、生姜醤油でマリネした後、焼くか煮るという方法があります。
真空パックされた鰹のたたきはどう保存する？
真空パックで包装された鰹のたたきは、空気に触れないため、菌の増殖を防ぎやすくなっています。
冷凍保管していた場合、賞味期限を過ぎてからも約1ヶ月間は安心して食べることができます。
ただし、家庭用の冷蔵庫を頻繁に開閉すると温度変動が生じ、保存状態に悪影響を与える可能性があるため、早めに食べることをおすすめします。
鰹のたたきの適切な冷凍方法
鰹のたたきを冷凍保存する場合は、以下の手順をお勧めします。
まず、鰹のたたきをしっかりとラップで包み、さらにアルミホイルで覆います。
それをジップロックなどの密封可能な保存袋に入れて冷凍庫へ。
アルミホイルを使用することで急速に凍らせることができ、他の食品の臭いがつくのを防ぎます。
鰹のたたきを解凍した後の保管期間
鰹のたたきを解凍するときは、約40度のお湯に3分間浸して半解凍させ、その後余分な水分をキッチンペーパーで拭き取り、冷蔵庫で完全に解凍します。
この方法では素早く品質を保つことができます。
氷水を使って解凍する方法もありますが、これは時間がかかるものの、味の劣化を防ぐ効果があります。
解凍した鰹のたたきは鮮度が保たれにくいため、解凍したその日に食べ切ることが推奨されます。
表面を軽く焼くと、香ばしさが増して一層美味しくなります。
鰹のたたきからの食中毒リスク
鰹を含む海産物では、アニサキスという寄生虫が原因で食中毒が起こることがあります。
この寄生虫は、鰹だけでなくイカや鯖にも見られ、主に内臓部分に潜んでいます。
市販の鰹のたたきは内臓が取り除かれ、十分に洗浄されているため、アニサキスによる食中毒のリスクは低くなっています。
アニサキスはマイナス20度で24時間以上冷凍するか、70度以上で1分間加熱することにより死滅します。
食中毒が発生したときの対処法
アニサキスによる食中毒は、感染した魚を生で食べることで起こることが多いです。
感染すると、食後数時間で激しい腹痛や嘔吐が発生し、重症化すると腸閉塞を引き起こすこともあります。
しかし、アニサキスは人体内で長生きすることができず、通常は数日で自然に体外に排出されます。
それでも症状が重い場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
生の魚介類の摂取は避けるべきです。
新しい味わいの鰹のたたきレシピ
鰹のたたきはそのままでも美味しいですが、ちょっとしたアレンジを加えることでさらに楽しむことができます。
鰹のたたきとトマトの爽やかなサラダ
＜材料 2人分＞
- 鰹のたたき：一節
- トマト：半個
- 玉ねぎ：1/4個
- レタス：4〜5枚
- 大葉：4枚
＜ドレッシングの材料＞
- オリーブオイル：大さじ2
- 砂糖：小さじ1
- 酢：大さじ1
- 塩：少々
- 胡椒：少々
- マスタード：小さじ1
＜作り方＞
- レタスを手でちぎり、トマトはくし切りに、玉ねぎは薄切りにします。
- 玉ねぎは辛みを取るために冷水にさらし、水気をしっかり切ります。
- フライパンでオリーブオイルと薄切りにしたニンニクを入れて色付くまで炒め、ドレッシングの材料を加えてよく混ぜ合わせます。
- 皿にレタス、トマト、玉ねぎを盛り、鰹のたたきをのせた後、ドレッシングをかけます。
- 最後に大葉を散らして完成です。
カツオのたたきのフライレシピ
＜材料＞
- カツオのたたき：一節
- 小麦粉：適量
- 卵：1個
- パン粉：適量
- 塩、胡椒：少々
＜作り方＞
- カツオを1cm厚にスライスし、余分な水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取ります。
- カツオに塩と胡椒を適量振りかけます。
- 小麦粉、次に溶き卵、最後にパン粉を均等にカツオにまぶします。
- 180℃に熱した油でカツオを3〜4分揚げ、カリッとさせます。
- もしカツオが生姜醤油で味付けされている場合は、片栗粉を使って竜田揚げ風にするのもおすすめです。
カツオのたたきのガーリックバターソテー
＜材料＞
- カツオのたたき：1cm厚に切ったもの約10切れ
- にんにく：1片、みじん切り
- バター：10g
- 塩、胡椒：少々
- 醤油：大さじ1〜2
＜作り方＞
- フライパンにバターを溶かし、みじん切りにしたにんにくを炒めます。
- カツオのたたきを加え、片面が焼けたらひっくり返し、蓋をして弱火で蒸し焼きにします。
- 蓋を開け、塩胡椒を振り、最後に醤油を加えて火を止めます。
カツオのたたきを安全に楽しむポイント
この記事では、カツオのたたきの扱い方と食中毒に関する注意点について解説しました。
- 消費期限が切れたカツオのたたきは生で食べるのを避け、加熱してください。
- 真空パックされたカツオのたたきは、冷蔵なら1〜2週間、冷凍なら約3ヶ月保存が可能です。
- スーパーで購入したカツオのたたきは、密封して冷凍することで1週間程度保存できます。
- 解凍したカツオのたたきは、その日のうちに使い切るようにしましょう。
- アニサキスなどの寄生虫は70℃以上で1分間加熱することにより死滅します。
- カツオは特に春から初夏にかけてが旬で、この時期に獲れる初ガツオは特に新鮮で、たたきにすると絶品です。炙った表面から滲み出る旨味をぜひ堪能してください。
コメント